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JINSOブライダルカウンセラー 婚活塾ブログ

2025/05/23

背伸び

 こんにちは。今日は背伸びについて書いてみたいと思います。先日ある本を読んでいたら、面白い文章を見つけました。次のような文章です。

「身の丈に合った目標を持ったり、仕事をすることは悪いことではない。だが、時には目標を一段高くしたり、よくわからない分野にチャレンジしてみたらどうだろうか。背伸びをして自分で自分を追い込む羽目になるのだが、その分人間は自分を繕うべく必死で学び、努力する習性がある。今できないことは、いつかできることでもあるからだ。」(城山三郎の言葉、人生を動かす賢者の名言、池田書店)

 これを読んだ時、私が35歳の頃を思い出しました。私は30歳から35歳まで会社の転勤で、甲府の田舎で暮らしていました。のどかなところで、周りは田んぼやブドウ畑が多く、近所の人々も大変親切であり、ここで一生過ごせるなら、ここで過ごしてもよいか、などと考え始めていました。しかし、私がサラリーマンになった当時の夢は、世界中を飛び回れるような、スケールの大きな仕事をするサラリーマンでした。その夢と現実を比べるとあまりにその差が大きいが、自分はこれでよいのかなどとも考えました。そんな時、私の運命を変えるような出来事が起こりました。1980年代のことであり、日米の半導体摩擦が起こり、日本の半導体メーカーは、米国の半導体メーカーから、ダンピング(不当な安値販売)を行っているとして、米国政府に訴えられていました。これがきっかけで、日米の半導体摩擦、経済戦争が勃発したのです。この経済摩擦に私が巻き込まれることなど誰が想像したでしょうか?日本の大手半導体メーカーは自社の正当性を米国に訴え、説明するためにプロジェクトチームを作り、アメリカに対抗することを決めました。当社のプロジェクトチームの発足が宣言され、そのメンバーとしてなぜか田舎で平和に暮らしていた私に白羽の矢が立ったのでした。

 私は東京に呼び戻されて、それまで生産管理の担当者だったものが、いきなり経理部の貿易摩擦担当者になったのです。なったと言ってもポジションがそうなっただけで、何もわからず、ひたすら勉強の日々でした。突然米国のワシントンに行くことになったり、ヨーロッパのブルッセルに行ったり、何が何だかわからず、自分の実力とはかけ離れたことを、毎日毎日背伸びをして行う毎日でした。睡眠不足。倦怠感。切迫感。劣等感。このような状態を2年間続け、背伸びのし過ぎで自分はどうなるのだろうか、と日々考える2年間でした。

 ところが人間とは不思議なもので、2年後には、背伸びをしている自分という感覚はもちろんありましたが、2年前ほどの背伸びではなくなり、わずかの背伸びに変化していました。

 自分の経験を通して思うことは、自分から意識して、新しいことに挑戦すること、背伸びをしてみること、これも必要な気がしています。

 さて、婚活もある意味では背伸びが必要な場合もあります。自分を低く評価しすぎてそのレベルに合わせた相手を探すような場合は、後で後悔が残ります。それよりは多少の背伸びをして挑戦する方が幸せがやってくる確率は高くなるような気がしますがいかがですか?

背伸び

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